第26回日本緑内障学会のマスコットとして、点眼びんをモチーフにしたキャラクタが随所に登場しています。
名前を点眼りん(めぐりん)といいます。
緑内障は、点眼薬を中心とした治療で長期管理しますが、どんなによい薬があっても、患者さんが点眼してくださらなければ、薬は眼に届きませんから効果を発揮しないことになります。そしていわゆる「アドヒアランスが悪い状態」が続くと、たとえ早期発見された緑内障でも進行してしまいます。
「点眼りん(めぐりん)」は、そうした点眼薬への注意を喚起するために創られたキャラクタです。

2011年制作『アドヒアランス』啓発ポスター

東日本大震災発生時に、日本緑内障学会では、被災地におられる緑内障患者さんや、治療をされる医師にむけてのメッセージを発信しました。(緊急時の緑内障治療について
そして、この最後に、点眼りん(めぐりん)を掲載した「点眼薬治療継続を啓発するためのポスター」を作成しました。
大災害など、命にかかわること、緊急事態が継続する場合などでは、命を守ることが最優先となり、点眼薬は二の次になります。しかし、通常の生活を取り戻した時には、「点眼薬の継続を忘れないで欲しい」というメッセージをポスターに込めました。

点眼薬を忘れないで欲しいのは、こうした緊急事態後の状況だけではありません。
自覚症状の少ない慢性の緑内障の場合、1回忘れたことで、ただちに状態が変わることは少なく、多くの場合何事もなく過ぎてしまいます。しかし、日々の治療の継続こそが、その眼の予後を決めるのは間違いありません。
その事をひとりでも多くの方に理解頂くために、この点眼りん(めぐりん)には、今後も活躍してもらうことにしました。 どうぞ、よろしくお願いします。